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学力を表面化させるために(模擬試験編)

2017年09月01日
カテゴリ:
中学生受験情報
こんにちは。大塚ゼミナールです。
 中3生のみなさんは、6月より各種模擬試験(駿台・V・W模擬)を受験されていますが、よく勉強に見合った学力が表面化していない生徒が見られます。
最近、そういった話をよく保護者様とさせていただいていたので、改めてどうすべきかご説明させていただきますね。
①まず、定期テストは縦比較・入試は横比較であるという認識を持ちましょう。
 これは、定期テストは『自分の学力到達を確認するツール』なのに対して、入試は『その学校に入れてもらう許可を得るツール』だからです。昨日の自分より、一つでも二つでも勝るところを見つけるのが定期テスト・他者と比較して少しでも上に行かなければならないのが入試といえるでしょう。
 そのために必要なこと。それは、他者と対比較をしてどこまで自分の作業レベルを高めているかを常に意識することです。実際、勉強していて満足そうな(!?)顔をしている生徒を多く見ますが、自己満足の域を脱出していない生徒も非常に多いです。
 たとえば、ほかの受験生が一般的に4時間勉強しているとします。そのときO君は、10時間勉強したとすると、6時間分他の受験生より勝っていることがわかります。これが、夏休みであれば30日超も続くのです。試算しただけでも、180時間の差を生みます。
 合わせて、そこに塾の先生による効率的なカリキュラムが加われば、鬼にダイナマイト(!?)というしかないでしょう。
②勉強不足なのか、染みついたミスから生じた結果なのか。
 偏差値が上がらないと相談いただくさいにもっともお話しさせていただくのがこの②です。まず、根本的な話から。模擬試験の偏差値とは、母集団(受験生の大きな塊)の成績とどれだけ離れているかで決まります。つまり、母集団との最高位の学力差が大きくみられないときは、どうしても偏差値が低くなってしまいます。(このような時は、悔やまないことをお勧めします。受験生ではなく、模試の問題といえます。)ちなみに8月27日開催のWもぎ(主催:新教育)の英語の100点での偏差値は、66でした。(次回からは、問題が少し難化して偏差値が70がつくようになってくれることを切に願います。)
 そういったテストでは、1問のミス(約5点)で大きく偏差値が落下してしまいます。(これは、実際の入試でもいえることで、席次が大きく下がり不合格になることもあります。)
つまり、『実力不足』起因のミスなのか、『処理ミス』起因のミスなのかを明らかにしないといけません。前者は、勉強量不足です。とにかく、秋の夜長に勉強に打ち込みましょう。やれば、変わるはずです。問題となってくるのは、後者です。よくあるケースでは、だいたい70点ぐらいをとれている生徒が伸び悩んでいるケースです。まず、模試が終わって自己採点してみましょう。そして、解きなおしを必ずしてください。そこで、解くことができた問題は、『処理ミス』といえ本来はその問題の点数分まで到達していたことになります。ただ、その子自体の癖といいますが、根が深いことが多くなかなか改善されないことも多いです。このケースは、地道に直しノートの作成と『処理ミス』のルーツ分析をして次回はなおそうと意識するに限ります。
 まとめますと、100人いれば100通りの答えがあるはずです。模擬試験の結果を単に偏差値のアップ ダウンだけで見て悲喜交々するのではなく真の意味で活用することをお勧めします。是非、受験生とそのご家族が幸せな結果を得られますように。

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